韓国で初めて焼肉を食べた時、店のおばさんが肉を焼いてくれてタイミングよくやってきて肉をひっくり返し、最後に食べやすくハサミで切ってくれたのを見て、とても驚きました。
何もせずに丁度焼きあがった肉を食べられるのです。
お喋りに夢中で肉を焦がしてしまった、ってことにならないのです。
そして何よりも私が気に入ったのは「ハサミ」。
日本でもキッチンバサミを使ったことがなかったので、食材をハサミで切るのは新鮮でした。
いつかは欲しいと思っていたら、運よく忘年会の景品で頂きました。
早速、我が家の調理用具として導入。
使い慣れると包丁よりも使いやすいです。
日々使っていくと、肉は小さく切ってから焼くのよりも大きいまま焼いてから切ったほうが断然美味しいと気付きました。
ステーキなどを大きいまま焼いて食べる寸前に切り分けるのと同じ原理ですね。
でも、ナイフよりもハサミのほうがサクサクっと切れるので、フライパンで調理しながら具材を切ったりできるので、とても便利です。
ある時、キムチをハサミで切るのを見かけて「すごい!」と思いました。
包丁でキムチを切るには当然まな板が必要になるのですが、ハサミなら、まな板を汚すことなく切れるのです。
しかも、まな板の匂い移りも防げます。
テーブルで切り分けながら食べると味を落とさず食べられます。
あらかじめ食べやすいように切り分けておく日本料理と、食べる寸前で切り分ける韓国料理。
どちらも食べる人のことを想うやさしさを感じます。