元死刑囚で現在は教育博士・牧師・刑務所教戒師として活動しているキム・ギソン氏の実話を元に描いた親と子の感動の一作。
主演:キム・ヘスク、ソン・ホジュン、ナム・ボラ
あらすじ
世の中で最も遠くて近い母と息子
深い真心は希望になる
全羅道(チョルラド)ある島の村、キガンとキスン兄妹の母「スンオク」(キム・ヘスク)
負けん気が人一倍強いスンオクの問題児「キガン」(ソン・ホジュン)
「オムニ(엄니)、今にみてろ。 俺がどんな奴になって帰ってくるのか」
家を出て行ったキガンは無謀な成功だけを夢見る。
結局犯罪者に転落して死刑の宣告受けることになる。
政府は厳正な法執行を理由に死刑執行を発表。
いつ死ぬかも知れないという不安と恐怖で自暴自棄になったキガンに文盲で生きてきた母の生涯初めての手紙が届く。
「世の中がいくらののしっても…私はおまえを愛する。 私はお前を産んだ母だから」
[※オムニ(엄니)は、어머니(オモニ:お母さん)の方言]
感想
この映画は2019年4月に韓国で上映されましたが、日本ではまだ未公開。
とあるイベントでの上映会に誘われたのがきっかけでした。
チラシのソン・ホジュン氏の写真を見て、迷わず「行きます」と返事をしました。
ホジュン氏は「応答せよ1994」で初めて観たのですが、「三食ごはん 漁村編」「花より青春 ラオス編」などのバラエティ番組で観ているうちに芸能人とは思えないほどの緊張ぶりでその素直さが魅力的であると感じました。
そして母親役が冬ソナのユジンの母として有名な、キム・ヘスクさん。
期待が外れることはないだろうと思いました。
映画を見ての感想は、というと、もう「感動」の一言につきますね。
涙が止まらなくなりました。
会場からすすり泣く声が聞こえてくるほどでした。
親子の愛情の深さ、母の強さ。
自分の子供が罪を犯したことに対して「罪人を産んだ母の罪」という重い言葉。
1度上映会に参加された方が、もう一度遠方からわざわざ観に来られていたそうなのですが、わかる気がしました。
それにしても、あの素晴らしい演技のホジュン氏。
バラエティとのギャップが大きすぎるのも、彼の魅力のひとつですね。