韓国の河東セミゴル窯で作品活動を展開する張今貞先生は、井戸茶碗(高麗茶碗)の復元に30余年取り組んでいる女性陶芸家です。
昔ながらの窯を再現し伝統的な方法で天然釉薬を用い、朝鮮マンテギ(縄袋)窯の薪火で陶器を焼いています。
日本でも放送された『チャングムの誓い』では張先生の数多くの作品が使われました。
枇杷(びわ)色で、ろくろ目が付いたこの作品には独特の暖かさがあります。
また、韓国の土は鉄分が多いため、お茶を飲む際にその成分が溶け出し、美味しくいただけるのだそうです。
張先生の抹茶茶碗は敷居が高いと感じる人のために普段使いの湯呑茶碗もあります。
とは言え、それでもまだまだ敷居が高い感じがするので、いつになっても使えません。
女性陶芸家と言えば、朝鮮初の女性沙器匠(サギジャン)『火の女神ジョンイ』を思い出します。
ジョンイは実在した人物だそうですが、歴史ドラマで女性が活躍してるのを見ると、この時代に凄いなあ、とただただ関心してしまいます。